
UK盤2枚組
「昆虫」をグループのコンセプトに掲げ、多彩なJAZZサンプルを用いて「ポップ」としても通用したデビューアルバム"Reachin' (A New Refutation Of Time And Space)"。そのイメージはほぼ全て捨てて臨んだ意欲的なセカンドアルバム。1994年と時期的にも難しい時期であった上にプロモーションもあまり行われず、商業的には失敗だったようですが時代を先取りしたアルバムとしては今では大変高い評価を受ける傑作アルバムです。フィラデルフィアからニューヨークのブルックリンに移り「HIP HOPの街」の空気感、自分達の文化的ルーツを多様な視点から抽象的に上手く表現した歌詞。サンプルを多く用いながらも演奏との高次元での融合に成功した完璧なバックトラック。活動の中で身につけた歴史観まで反映させたビジュアル的なイメージ。どこをとっても本当によくできたアルバムで1994年の時点でこんなことができていたグループは少なかったと思います。今聴くと本当にびっくりします。
タグ: RAP / HIP HOP