
名盤
「娘たちを音楽で売り出せば世界的なスターになれる」という母の予言を信じた父親が3人の娘に楽器を練習させ、地元のタウンホールへの出演までさせた結果の自主リリースというすごい経緯を持ったアルバム。「楽器を練習した」と言っても音楽の理論も常識的なことも一切習得してはいないようでかなり個性的な曲と演奏でまとめられています。当の娘さんたちはあまり乗り気ではなかったようですが「祖母を侮辱するようなことはしたくなかった」という動機から予言を成就させるために自作の曲と歌詞でアルバム1枚をやりきったのは大したもんだと思います。作品の良し悪しについては「聴き手の感性」に委ねられるのですがこうしたエピソードが頭に入っているととても愛らしい作品に思えます。リリース当時は全く売れなかったためオリジナル盤はなかなか見つかりません。こちらは1980年になってリイシューされた盤になります。
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